些細なことだけど大きなこと

セラピーをしていて感じることがある。

「こんな些細なことで悩むなんて・・・」と言う方が多いのだけれど、実はそれはその人にとっては全然些細なことではないんですよね。

私自身も、「こんなことで悩むなんて私はおかしいのだろうか?」とか「こんなちっぽけなことでくよくよするなんて」と思ったこと数知れず。

でも振り返ってみると、それは私にとってはとても大きな悩みでした。
そしてそれはリーブルに来てくださる方々にとっても大きなことなのです。

私の場合、自分が社会的に受け入れられない存在だと卑下していたけれど、その頃の私は外側ばかり気にしていたよなぁなんて思います。でも正直、人からどう見られるか、本当の自分を見せると拒否されたり自分の元から去ってしまわれるのではないかとビクビク怯えていました。

だって、本当に怖かったんだもの。自分を見せるということが。

勇気を出して、ええい!と本当の自分の気持ちや不安に感じていること、私の家庭環境(非嫡出子ということ)を信頼できるかもという人に語ったとき、意外な結果が手に入ったことは今でも新鮮に覚えています。

え??弱いところや情けないところを見せてもこの人は私のことを受け入れてくれていると確信できたとき、私の中で何か重いものが取れた感じがしました。

でも重いものが取れたなぁと完全に思えたのは結婚してからかもしれません。

それまでの私は母親に「あなたは痩せてればきれいなのに(←大きなお世話だ!byみちよ心の声)」とか「その足なんとかしないと就職も出来ないわよ(←足の細さで就職決まるわけないし!byみちよ心の声」「あなたのその体型は父親似よね、お母さんに似ればよかったのに(←そんなこと言われてもこういう私を作ったのはあ・な・た!byみちよ心の声)」などと散々言われ、ものすごく自分の容姿にコンプレックスを感じてました。今は思う・・・なんてことを言うんだ母よ!!!

しかし確実に私の中では「太っている自分には価値がないし受け入れられない」という価値観が育っていきました。もうすくすくとね(笑)。いやぁ、私ははっきり言って辛かったよ、言われるたびに。もう何度も母には言ったのでさすがにほとんど言わなくなったけどさ。

しかしその後結婚して1年間で10キロ体重が増えてしまったとき、私の中では太ってしまったことへの罪悪感と自責の念が渦巻き、こんな状態では夫にも嫌われてしまう!という負の思考ループにはまってしまいました。勝手に自分で自分を責めて不安になってしまってました・・・。

で、ある日夫に「太ってるから私のこと嫌いになる?」と聞いてみたのです。大真面目に。

夫はちょっと真面目に「そんなことないよ。痩せてても太っててもみちよはみちよだよ。嫌いにならないよ」と言ってくれました。なんだか人生で本当の意味でほっとできた瞬間でした。

まあそれ以来、その言葉に甘えて「太っててもいいじゃん。私は私なんだからさ」と思えるようになりました(・・・いいのか悪いのか・・・?)。でも誰か自分にとって身近な人にありのままの自分を認めて受け入れてもらえることって、すごいですね。生き方が変わりますもんね。