色々な価値観
先日ものすごく久しぶりに学生時代の友人宅を訪問した。
その友人はとっても厳しい古風なお家に嫁いでいて、話を聞くほど大変そうだ
なぁとか思ってしまう。でも彼女はその場所にちゃんと溶け込んでいる。
私の嫁ぎ先はとても自由な感じで、嫁の私にほとんど干渉したりしないお家。
夫の実家に帰省しても、朝遅くまでグーグー寝ていたり、バンバン昼寝もする。
結婚して以来、醜態をさらしまくっている。そしてそれでもうまく機能している
のだ。
逆に友人はそんなことをしようものなら大変なことになってしまうようなお家で、
とても厳格に立派に嫁の役割を果たしている。思わず拍手を送りたくなるほどだ。
家の数だけ文化がある。自分の家と違う家はまさに異文化なのだ。
夫婦も元々異文化で育った人たちが一緒になるので、その価値観が違っている
のも当たり前の話である。で、普段私はカウンセラーをしているせいか、あまり
そういった価値観の違いに正直驚かなくなった。
色んな価値観があり、どれもその人がそう感じるのだから正しいんではないか
い?と思うようになった。ある意味なんでもありだね、この世界はと思ったり
する。何でもありなこの世界において、私たちはみな主観で生きている。
結婚生活が難しくなったり、カップルがうまくいかなくなったりするのは、自分の
主観だけで相手を判断しようとするからかもしれないなと思う。
私も今までいくつか(いくつもが正しいな・・・)恋愛をしてきたけれど、自分の
思うように相手をコントロールしようとしていたことが多かったと反省している。
結婚した今も、それは完全に治まったかというとそうではない。そんなに完璧な
人間ではないのだ。だからときどき私のわがまま発言&行動に夫がチクリと釘を
さすことがある。
「みっちゃん、それはコントロールしようとしているね」と。
そのときは「はっ!」と我に返り「そうです、コントロールしようとしてました。
すまん」と謝ることにしている。夫はある意味私に色々教えてくれる存在である。
あと結婚してから夫が私に言った名ゼリフとしては、「結婚するっていうのは
違いを認めることなんだよね。違うってことを認めてそれでもいいじゃないって
ことを学ぶ場なんだね〜」というのがある。
ふむふむ、夫よ、非常にいいセリフではないか!!でもそうなのだ。人間一人
一人違う。それは親子であっても兄弟であってもだ。違いを非難・批判しても何も
生まれないのだと思う。そうすることは、余計相手を窮地に追いやることになって
しまう。そうするとコミュニケーションはとても辛いものになってしまう。
こういう辛いコミュニケーションの話をたくさんカウンセリングの場で聴く。
じゃあ、どうすりゃいいのさ???と思う人も多いであろう。
それは相手から逃げないで、真剣に向き合うしかないのだな。あたしもよくやる。
その時は色んな感情が出てきたり、涙も鼻水もずるずる出てしまうんだけど、
やっぱり相手が大切だから、理解したいと思う気持ちがあるから向き合うんだよ。
そしてここで、違いを認めるってことができればお互いの絆は深まるのだな。
自分の気持ちを伝えるときのコツとしては「私は〇〇の気持ちなの。あなたに
〇〇してほしいのです」と必ず「I(私)」を主語にして伝えること。
これだとあなたの気持ちがまっすぐに伝わるよ。コミュニケーションで悩んで
いるあなた!一度お試しあれ〜!