カウンセリングで日々思うこと

昨日は県のとある機関でカウンセリングをしてました。クライアントさんが4人立て続けに入っていて、結構4時間続けてはハードなのですが、いつも温かいものを頂きます。クライアントさんから「ここに来て話をして、自分自身が楽になった」と言われるときは何ともいえずhappyになります。
人間には心を閉ざす瞬間と心を開く瞬間があって、カウンセリングをしていると心が開く瞬間を多く目にします。それはその人の感情を勇気を持って私に伝えてくれたときに起こります。クライアントさんが自分の感情をきちんと感じるためには、丁寧に話を傾聴するということが必要です。
カウンセリングというのは「あなたはこうだからこうしないとダメです」とか言うものではありません。ただ、その時間その人のそばにいて共感しながら話を聴いていくというものです。もちろんワークもしますが、必ずその人自身を尊重するということ。
「太陽と北風」というお話がありますが、まさしくカウンセリングは太陽のようなやり方をするのだろうなと感じます。指示的な言葉でいくら言っても(これは自分の価値観に基づいて相手を操作しようとしているということ)、相手は心を閉ざしてしまいます。北風に吹かれてコートが飛ばないようにかたくなになってしまうのと似ていますね。
私は太陽のような「カウンセリング」というものが大好きなんだなと思います。「なぜ岡部さんはカウンセラーの仕事をしているの?」とかその理由を聞かれることがありますが、「好きだから」が答えです。クライアントさんが自分で気づいて(←これは決してカウンセラーが無理やり気づかせるというものではない)そして変容していく様子は、人間の底知れぬ可能性を感じさせてくれます。人間ってすごいなぁというのを日々感じます。気づいて成長・変容していく力は誰にでも存在するものです。私はそれを感じるのが好きなんですね。これからもカウンセリングを通して私自身も色んな気づきを増やして成長していけたら嬉しいな。