ゲシュタルトワークショップ

トニーと共に♪

昨日とおとといの2日間、奈良の信貴山でのワークショップに参加してきました。ゲシュタルトの世界で有名なカナダのトニー・キー博士の宿泊ワークショップ。通訳担当のまさ先生(百武先生)が当日体調を崩されたので、途中から私が通訳をすることになってしまいました。そのつもりでなかったのでかなり焦ったけど、まあなんとか無事に終えることができました。「分かりやすかったよ」と言ってくださったみなさん、嬉しかったです。ありがとう!

さて、トニーのワークはとても温かい愛に包まれたものでした。コミュニケーションについてシンプルさを追求するトニーは、細かく参加者に質問をしていくというスタイルを取っていきます。それは一瞬厳しい印象を与えるやり方かもしれないけど、違うんだな。私達は質問されたことに対して、きちんと答えていないことが多いよね。どんな気持ちを感じるかとかイエスかノーを求められているのに、今までの経緯を説明したり、余計なことを長々しゃべったりする。それをトニーは一つずつ丁寧に細かく質問していくのです。細かく聞いていくと、最後にはその人の「感情」にぶち当たります。話し手が感じる気持ちをそのまましっくりいく言葉で口に出した時、はじめて感情が変化するのです。

例えば「あの人に嫌われるのが怖い」ということを口に出さずに自分の中で持ちつづけている限り、怖さは消えないの。相手をしっかり見て、「あなたに嫌われるのが怖い」と言ったときに初めてその怖さが軽減されるのよね。それは普段感情を相手に伝えられないという人にとっては大きなリスクだけど、リスクを冒すことで手に入るものもあるのです。手に入るもの・・・それは相手の愛だったり、温かさだったり。

普段カウンセリングをしていると、そういう「変化」の場面によく出会います。リスクを冒すことは怖い事だけど、それに立ち向かったとき手に入るものはとても素晴らしいものです。まさに宝物。私はクライアントさんにその宝物を手に入れてほしいと願っています。もちろん私もこれからもコミュニケーションを通して宝物をたくさんゲットしていきたいなと思っています。